京は遠ても十八里 ~ 海と都をつなぐ峠を辿り直す

『北山の峠』再訪

'PASSESS IN KITAYAMA' REVISITED

美山・唐戸越のユリ道(仮称)

丹波越 Tanba-goe

Tanba-goe Pass


丹波越 01 Tanba-goe
朽木からのアプローチ

丹波越 02 Tanba-goe
久多からのアプローチ

金久昌業『北山の峠』(中)に掲載された峠。

なおトウ、タワ、タバ、タオなどは、鞍部など撓んだ地形を示す。

「とうげ」の語源について「手向け」の転訛という説もあるが、むしろ「タワ越え⇒トウゲ」という転訛だろう。

丹波越も、タバ越えで、意味としては「峠」そのものではないか。

徳島県三好市に「トゴエ」という峠がある。これはタワ越えからトウゲに転訛する過程を示すものだろう。

京都市歴史資料館『久多荘文書』を眺めている。山論などの文書から、岩屋谷経由での針畑との交通などの情報がないか意識しているのだが、今のところ見いだせない。

一方で久多の古い絵図から丹波越に関する情報を見出すことはできないだろうか。

【旧版地形図では】

陸地測量部二万分一「細川」では、丹波越の古道の記載なし。もし記載があれば、古道の所在に関して有力な手がかりとなったのだが。タバ谷から経ヶ岳そして岩屋谷にかけて、気になる破線が描かれているのだが、植生界を示す記号に似ており、古道を示す記号ではないようだ。